川崎パーソナルジムが語る ヒートショックについて
こんにちは!
川崎パーソナルジム、キングジムトレーナーの庭野です!
本日はヒートショックについて説明をします!
気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こることをヒートショックといいます。
この血圧の乱高下に伴って、脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの病気が起こります。
2006年のデータですが、交通事故による死亡者が約7,000人であったのに対し、ヒートショックでは倍の14,000人が亡くなっています。
ヒートショックは特に寒い時期に入浴時に発生する急激な温度差によって起こりやすいです。また、このヒートショックは近頃流行しているサウナでも起こりやすいです。
ヒートショックになりやすい人として、次のような特徴があります。
- 65歳以上の高齢者
- 高血圧や糖尿病などの動脈硬化の基盤がある人
- 肥満や睡眠時無呼吸症候群、不整脈の人
- 浴室やトイレに暖房設備がない人
- 熱い風呂や長風呂を好む人
- 飲酒後に風呂に入る習慣がある人
ヒートショックの症状として、
めまい・立ちくらみ
入浴中に浴槽から立ち上がる時などに生じるめまいや立ちくらみは、ヒートショックの症状の一つです。
入浴時、浴槽の中ではお湯による水圧が体にかかっています。その状態から急に立ち上がると、体にかかっていた水圧がなくなって血管の拡張が起こります。
すると心臓から脳に送り出される血液の量が減少し、めまいなどの症状が起こります。お風呂でめまいが起きた時は、軽いヒートショックの状態だと考えてよいでしょう。
失神
失神とは、短時間に突如として意識が失くなる状態を指します。
短時間とはいえ、脳の機能に大きな妨げが生じることで起こるため、注意が必要な症状です。
めまい・立ちくらみと同様、ヒートショックによる血圧の低下などの影響で、心臓から脳に届く血液の量が減少し、失神が生じると考えられています。
心筋梗塞
心筋梗塞とは、心臓の冠動脈の血流が血栓などで妨げられることにより、心筋の一部が壊死してしまう状態を指す疾患です。
締め付けられるような強い胸の痛みや圧迫感が突然生じます。
ヒートショックによる血圧の急激な変動は、心筋梗塞の発症リスクを高めるきっかけになります。
不整脈
脳梗塞
脳梗塞とは、脳の血管が詰まったり破れたりすることで、脳細胞の働きが悪くなり、まひなど体の動きに影響が生じる病気です。
ヒートショックで生じる急な血圧の上昇や変動は脳の血管の負担となり、脳梗塞を起こしやすくする可能性があります。
ヒートショックが最も起こりやすいといわれる入浴中に、上記症状を感じたら、可能な範囲で以下の対処法を行ってみましょう。
急に立ち上がらない
入浴中にめまいを感じても、急に立ち上がってはいけません。
浴槽の中では、体にお湯による水圧がかかっています。
もしも、急に立ち上がってしまうと、体にかかっていた水圧がなくなるため、圧迫されていた血管は一気に拡張し、血圧はさらに低下します。脳に行く血液が減少するため、脳が貧血状態になって一過性の意識障害を起こすこともあるでしょう。
浴槽内に倒れて溺れる危険もあるため、急に立ち上がるのはNGです。
気を失う前に湯を抜く
浴槽内でクラッとしたなと思ったら、意識があるうちに浴槽の栓を抜き、お湯を抜いておきましょう。
お湯を抜いておくことで、浴槽内で倒れて溺れてしまうリスクを少しでも下げられます。
ヒートショックによって意識を失うなど、倒れてしまった人を見つけた時に行ったほうが良い対処法は以下の通りです。可能な範囲で対処していきましょう。
- 浴槽の栓を抜き、助けを呼ぶ。また、すぐに救急車を呼ぶ。救急車到着までの間、肩をたたきながら声を掛け、反応があるかどうか確認します。
- 入浴者を浴槽から出せるようであれば救出する。出せないようであれば、浴槽のふたに上半身を乗せるなどして沈まないようにする。
- 反応がない場合は呼吸を確認する。呼吸がない場合、胸骨圧迫(心臓マッサージ)と人工呼吸を開始する。胸骨圧迫30回⇒人工呼吸2回を繰り返す。できなければ胸骨圧迫のみ続ける。
ヒートショックの予防方法としては、
- 入浴前と入浴後に水分を補給する。入浴すると汗をかき、体内の水分が減って、血液がドロドロになります。その状態では血栓ができやすく血圧が上がると脳梗塞や心筋梗塞になりやすいため、入浴前と後で水を飲むことで、血圧や血流の変動による脳疾患などを引き起こさない状態を作っておきましょう。
- 食後1時間以上空けてから入浴する。食後は消化器官に血液が集まり、血圧はやや低くなっています。そこに入浴をするなど血圧を上げる行動をすると、血管内の変動がより大きくなり、ヒートショックを引き起こしやすくなります。
- 入浴前に飲酒をしない。飲酒すると、血管が拡張し血圧低下を起こしたり、体の反応も低下して転倒しやすくなります。危険性が高まるので、飲酒後の入浴は避けたいものです。
- 部屋間の温度差をなくす。脱衣所や浴室に暖房器具を設置するなどして暖かくしておくことが最も重要です。浴室内に暖房器具がなくても、浴槽にお湯を溜めるときにシャワーを使って高い位置から浴槽に注いだり、お湯を張った浴槽のフタを開けておくなどすれば、浴室内は暖まります。
- ゆっくり温まる。入浴時にはいきなり浴槽に入らず、心臓に遠い手や足からかけ湯をする、ジャワ―をよく浴びて温まるなど、お湯の温度に体を十分に慣らしてから浴槽に入るようにすることで、急激な血圧の変化を防げます。
- 浴槽の湯温を低めにする。浴槽の湯温が高いと心臓に負担がかかります。38℃~40℃程度のぬるめのお湯から入り、熱いお湯を足して徐々に温めるようにしましょう。
- 長湯をしない。長湯をすると、心臓に負担がかかり、疲労感が増し、転倒しやすくなります。また、血圧が下がりすぎてしまい、入浴後に血圧が急上昇すると、そのショックで症状が発生しやすくなります。
- 浴槽から急に立ち上がらない。浴槽から出るとき、急に立ち上がると血圧は急激に下がります。立ちくらみを起こし、転倒のリスクが高まります。
- 浴室に手すりをつける。手すりがあれば、万一めまいが起きても、倒れる途中でつかむことができ、転倒を防げます。
- 他の人が声かけする。入浴中にヒートショックが起きても、他の人がすぐ発見して処置をすれば、溺死にまでは至らないことが多くあります。
また、運動を行うことで、血管を柔らかくして全身に血液を送る体づくりを促し、心臓のポンプ力を強くする効果も期待できます。
特に、「第二の心臓」といわれるふくらはぎを定期的に鍛えることで血流が良くなり、ヒートショックの予防につながります。
健康な生活を送るためにも、定期的な運動習慣をみにつけましょう!
キングジムでは、パーソナルピラティス×トレーニングを始めました!
ピラティスを行うことで骨盤周辺のインナーマッスルも含め全身の筋肉をバランスよく鍛えることができます!
ピラティスやトレーニングが初めての方も安心してお越しください!
パーソナルマシンピラティス×筋力トレーニング